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レポート

【スキルアップを目指す!】雪山訓練in上州武尊山

【スキルアップを目指す!】雪山訓練in上州武尊山

2023年03月11日(土) ~ 03月12日(日)、1泊2日の日程で「雪山訓練 in 上州武尊山」を実施しました。今回のイベントは、雪山訓練の第三弾として、雪山登山技術についてゼロからのステップアップするための雪山登山講習です。参加者は11名、担当ガイドは2名の総勢13名で実施しました。訓練山域は、武尊山から南西にのびる尾根でつながる高手山と武尊山です。武尊山は、利根川源流域、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にある標高2,158mのお山で、日本百名山の一座です。両日とも天候に恵まれ充実した訓練となりました。

初日:高手山雪上訓練

初日は、川場スキー場から少し下り、高手山登山口に移動して雪上訓練です。川場キャンプ場跡を経て、高手山(標高1,373m付近)に登りました。この日、都内の気温は21度で、山は春の陽気。今回はワカン・スノーシュー無しなので、踏み抜きの辛さも体験してもらうにはうってつけの陽気となりました。

クローブヒッチ、ムンターヒッチ、マッシャー、プルージックなど、基本の結び方やフリクションヒッチを学習しました。ロープワーク学習も天気が良いとはかどります!・・・ただ、この日は花粉の飛散が多く、とてもつらかったです。。。

習ったロープワークの技術をいかして懸垂下降も実習しました。また、逆に、フリクションを効かせての登りなどもしっかり行いました。終日天候も安定しており、参加者全員が下降、登り返しを終了時間ギリギリまで練習しました。

初日の練習が終わり、宿へ。今回の宿泊先は川場温泉の民宿です。オーナーは「一人でやっているのでたいした料理はできない」と言ってたましたが、なかなか手の込んだ料理で、どれも美味しくいただくことが出来ました。充実した練習のおかげでお酒もすすみ、テレビで野球のWBC観戦もてつだってか大いに盛り上がった夜となりました。

二日目:武尊山登山

二日目は、武尊山山頂を目指しました。好天に恵まれた日曜日とあって、川場スキー場の登山届の受付は大変な混雑で、予想以上に時間を取られました。

リフトを2つの乗り継ぎ、アイゼンを装着して、いよいよ登山の開始です。最初の急坂を登ると、一気に視界が開け、周りの山々が見渡せるようになります。今日は気温が高いので霞がかかり、遠くの山々ははっきり見えませんでしたが「あそこがあの山ならあれは何だ」などと、山の位置関係を想像しながら楽しく山座同定をしていました。景色がいいとなかなか前に進みませんね。

スタートしてから1時間ほどで、前半のハイライトである剣が峰に到着です。剣が峰は、武尊山への稜線上にある、標高2,020mのピークです(写真は武尊山側からの剣が峰)。やや細い雪の稜線と狭いピークは雪山初級者にとっては、少し緊張感を味わいながらの通過となります。

剣ヶ峰の下りは急で岩も露出していたりするため、フィックスロープで安全確保をしました。短い距離ですが、足の置き場所をしっかりと確認しながら、ゆっくりと下降します。

残雪期の雪山訓練には最適の天候で、我々のパーティー以外にも多くの登山者が稜線上で列を作るほどでした。いくつかのアップダウンを繰り返しながら山頂を目指します。

約3時間で山頂に到着です。山頂からは、南に赤城山、皇海山、東に日光白根、北に尾瀬・会津駒ヶ岳、西に谷川岳、苗場山、浅間山が見え、360度の大パノラマを楽しむことが出来ました。下山は登ってきたルートを引き返し、全員無事に帰路につくことが出来ました。二日間を通して天候に恵まれ、雪山講習会の締めくくりとしては、楽しい山行になったことでしょう。

※事務局より
ダンプリングでは年間を通して訓練イベントを企画しています。スキルに合わせたイベントを実施しますので、訓練内容などお気軽にお問い合わせください。また、グループでの訓練もお引き受けしています。リクエスト等は、お手数でがお問い合わせフォームからお願いいたします。