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レポート

【プライベートガイドツアー】日本百名山 高妻山登山

【プライベートガイドツアー】日本百名山 高妻山登山

2025年10月23日~24日の1泊2日の日程で高妻山に登ってきました。日本百名山に数えられている高妻山は、新潟県妙高市と長野県長野市の境にある標高2,353メートルの山で、戸隠連峰の最高峰です。戸隠山と峰を同じにする山ですが、その山容は別名を「戸隠富士」と言われるほど戸隠山と姿を異にしています。 歩程は9~10時間程度を要するため、野尻湖畔に前泊し、翌日早朝からの登山となりました。登山当日は無風快晴となり、北信の素晴らしい景色とともに秋の登山と楽しむことが出来ました。

【コース】
05:00戸隠キャンプ場…07:30不動避難小屋…09:00五地蔵山…11:00高妻山…13:00五地蔵…山弥勒新道・弥勒尾根…15:00戸隠キャンプ場

【担当ガイド】
・須永栄信

紅葉の高妻山登山

高妻山

戸隠牧場の登山者用駐車場に着いたときは、冬の星空がとてもきれいでした。ヘッデンを点けて準備をし、5時に出発。牧場の中を静かに歩き、牧柵の切れ目の登山口に到着します。

高妻山

戸隠山と五地蔵山を分ける稜線に登るまでは、大洞沢を遡行するように、渡渉を何度も繰り返して登っていきます。沢が増水すれば登るのは厳しくなるルートです。しばらくすると、飯縄山の向こうから朝陽が登り始めました。

高妻山

沢のルートを登り詰めていくと、キレイなナメ滝が出てきます。増水時は高巻きのルートがありますが、増水したら、たぶんもっと下流の段階で登山は中止でしょう。

高妻山

ナメ滝を登ると、大きなスラブ状の岩が現れます。その上部に鎖を渡したルートがあります。足元はステップが切られているので、濡れた岩と落ち葉に気をつけて進みます。

高妻山

スタートして2時間ほどで一不動避難小屋に到着します。ここを左に行けば戸隠山、右に登れば五地蔵山から高妻山へ続きます。行動食をとりながら休憩しました。ここからはアップダウンが続く稜線の登りになります。

高妻山

避難小屋からすぐ脇に一不動がありました。高妻山は山岳信仰のある山で、一不動避難小屋から高妻山の先の乙妻山まで13の石仏があります。高妻山までは順に、一不動、二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥勒、七観音、八薬師、九勢至、十阿弥陀となっています。この石仏を探しながら歩けるのは、アップダウンがきつくても楽しみがあります。

高妻山

どの石仏もみな小さなものです。出会う度に手を合わせ、登山が出来る感謝と無事を祈りました。

高妻山

稜線からは「戸隠富士」と言われる高妻山の山頂が良く見えます。山頂直下は急登ですね。

高妻山

振り返ると、戸隠山の向こうに飯縄高原と雲海が広がります。東京は雨模様と聞いていましたので、本当に今日はご褒美のような天気です。

高妻山

五地蔵に到着です。この先が五地蔵山になるのですが、五地蔵山には六弥勒があるので、少しややこしいですね。

高妻山

五地蔵山から高妻山への稜線に乗ります。七薬師、八観音と登っていくと、左手奥に後立山連峰が見えてきました。素晴らしい景色です。

高妻山

戸隠山の山塊と北アルプスの山々。

高妻山

高妻山の最後の登りは急登です。九勢至の菩薩さまを過ぎ急坂をゆっくりと登っていきます。

高妻山

山頂手前の岩の稜線を縫うように歩くと十阿弥陀の石仏。その先に、高妻山山頂があります。山頂からは360度の大パノラマ。北信五岳もさることながら、後立山連峰の姿がとても印象的でした。

高妻山

紅葉を纏う火打山と妙高山が青空に映えます。その右手には、上越、東北の山々が遠くまで連なっています。

高妻山

山頂で長めの休憩を取り、下山を開始しました。下山は、山頂から登ってきた尾根を下り、五地蔵山から弥勒新道を下っていきます。

高妻山

弥勒新道(弥勒尾根)は標高を下げるとブナの原生林になります。黄葉したブナの森は気分を落ち着かせます。

高妻山

このブナの木は「ブナ仙人」という名前がついています。

高妻山

五地蔵山から2時間で弥勒尾根を下り渡渉をすれば戸隠牧場に到着です。猿の群れを横目に見ながら、牧場の中を10分ほど歩いてスタートした登山口に戻りました。ようやくゴールです。歩程はほぼ計画通りの9.5時間でした。長い行程でしたが、好天に恵まれた素敵な秋の百名山「高妻山」登山となりました。

※事務局より
山行イベントのリクエストやご相談はホームページの「お問い合わせ」よりお願いいたします。講習会などのご依頼も受け付けています。