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レポート

北方稜線

北方稜線

2025年9月5日(金)~9月8日(月)の3泊4日の日程で、剱岳の北方稜線に行ってきました。北方稜線は剱岳山頂から北に伸びる稜線で、縦走路とはいえ、連続する険しい岩場、雪渓の登り下りと登山の総合的な力を必要とする高難度のバリエーションルートです。このレポートは、剱岳山頂から池ノ平小屋までの、北方稜線踏破の模様です。

【コース】※レポート部分
別山尾根…剱岳山頂…北方稜線…小窓氷河…池ノ平小屋

【担当ガイド】
・小暮洋一

北方稜線を歩く

北方稜線

剱の山頂が今回のルートのスタートラインです。別山尾根から登り、時計回りで北方稜線を歩きます。

北方稜線

剱だか山頂から北西方面にのびる北方稜線。あらためて北方稜線をバックに記念撮影。

北方稜線

北方稜線には「この先キケン」の注意プレートがあります。特にこちらからは、下り基調になるため細心の注意が必要です。

北方稜線

北方稜線には明確な「道」はありません。自分達で歩ける道を探して進みます。

北方稜線

こんなところは、ガイドが確保しながらロープを使って下降します。

北方稜線

さらに池ノ谷乗越へ下ります。その先は長次郎谷です。

北方稜線

池ノ谷乗越から八峰ノ頭の裏にまわるように池ノ谷ガリーを下ります。不安定なガレ場を落石させないように下っていきます。

北方稜線

池ノ谷ガリーを下って三ノ窓のテント場に立ち寄りました。テント場からは発射台側面の小窓ノ王南壁直下の登り返しです。

北方稜線

発射台から池ノ谷ガリーを望む。急なガレ場がよくわかります。

北方稜線

池ノ谷ガリーの全景。よく下りました!

北方稜線

小窓ノ王を越えると池ノ平山と小窓雪渓が見えるようになってきました。小窓雪渓=小窓氷河は剱岳東面に位置し、雪渓にある氷体が1か月に最大30 cm以上の速度で流動していることが分かり、2013年に氷河として認められました。

北方稜線

小窓雪渓(氷河)に下りてアイゼンを装着します。

北方稜線

小窓雪渓をしばらく下り、旧鉱山道に上がるポイントから雪渓を離れます。

北方稜線

旧鉱山道を進むと仙人山の麓に池ノ平小屋が見えてきました。

北方稜線

池ノ平小屋に到着です。北方稜線踏破、コンプリートです。

北方稜線

小屋に到着すると梅スカッシュにウェルカムドリンクもいただき、乾いた喉を潤ることが出来ました。参加された皆さん、お疲れ様でした。天気も良く、充実したバリエーション参考になったかと思います。

※事務局より
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