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レポート

北鎌尾根

北鎌尾根

2025年9月13日(土)~9月16日(火)の3泊4日の日程で、槍ヶ岳の北鎌尾根を登ってきました。槍ヶ岳の北鎌尾根は、前穂高岳北尾根、剱岳の八ッ峰とともに日本三大岩稜と呼ばれています。その中でも北鎌尾根は、コースが最も長く正確なルートファインディングを必要とするバリエーションルートということができます。このレポートは、2日目の出発地点である槍沢ロッジからの模様です。

【コース】※レポート部分
2日目:槍沢ロッジ…大曲…水俣乗越…北鎌沢出合…北鎌沢右股【テント泊】
3日目:北鎌尾根…独標…槍ヶ岳

【担当ガイド】
・小暮洋一

槍沢ロッジから水俣乗越、そして天上沢幕営へ

北鎌尾根

2日目の朝、予報では今日の天気は午前中雨で午後から回復なので、スタート時間を遅らせ、雨の中を槍沢ロッジをスタートしました。

北鎌尾根

大曲に到着。ここから沢を詰め、水俣乗越に向かいます。普段は枯れている沢が川となっていました。

北鎌尾根

大曲から水俣乗越を越え、乗越を下り樹林帯からゴーロ帯に出ると水量がすごい状態になっています。

北鎌尾根

さらに下って天上沢の広い河原に着くと雨が上がり始めました。しかし、渡渉を繰り返したことで靴の中までずぶ濡れです。

北鎌尾根

明日のための偵察で北鎌沢右俣まで登ってみましたが、水量はこんな状態。水が引いてくれるのを祈るばかりです。

北鎌尾根

明日朝早く出発するため、各自食事をとり、沢の水が引けることを願って就寝です。

北鎌尾根へ

北鎌尾根

翌朝、朝食をとり、テントを撤収して3時半に北鎌尾根に向け出発しました。

北鎌尾根

真っ暗の中の北鎌沢を登りコルに到着です。ここですでにびしょ濡れです。後方に硫黄尾根が見えてきました。

北鎌尾根

独標の基部に着いた頃には雲が開き、陽が差す所も出てきて、冷えた体を温めてくれました。思わず太陽に向かって手を合わせてしまいました。

北鎌尾根

独標に着く頃には青空が広がりました。独標の頭に立ち、記念撮影!

北鎌尾根

独標から少し下りまた登ります。北鎌尾根はアップダウンの中にルートを見つけ出すスキルを求められます。踏み跡らしきものを安易に信じてしまうと、行き詰まることもあるので、しっかり判断することが必要です。

北鎌尾根

必要な時はロープを積極的に出して安全を確保します。

北鎌尾根

槍の穂先が見えてきました。充実感でいっぱいです。

北鎌尾根

北鎌尾根制覇!おめでとうございます!雨の中のアプローチからの北鎌尾根踏破の達成感は格別なものがあると思います。またいつか、バリエーション山行をご一緒したいと思います。

※事務局より
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