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レポート

赤岳 天狗尾根ー県界尾根

赤岳 天狗尾根ー県界尾根

2025年7月4日(土)~5日(日)赤岳天狗尾根に登ってきました。天狗尾根は八ヶ岳の主峰・赤岳から権現岳へ続く主稜線の、赤岳付近から南東方向にのびる岩稜ルートです。そのすぐ北側には真教寺尾根が走っていますが、天狗尾根は登山道の無いバリエーションルートとなっています。

【コース】
1日目:美し森駐車場…天女山と羽衣池方面との分岐…出合小屋…天狗尾根取付き~カニのハサミ…大天狗(天狗尾根) …小天狗(天狗尾根)…稜線出合…赤岳(南峰)…赤岳頂上山荘【泊】
2日目:県界尾根~大天狗(県界尾根)…小天狗(県界尾根)…県界尾根登山口…車道終了地点…美し森駐車場

【担当ガイド】
・小暮洋一

清里高原の美し森駐車場を出発します。

美し森の駐車場より地獄谷方面への林道を進み、1時間程で河原に出ます。

砂防ダムをいくつか越えなければなりません。梯子は河川を維持管理する方達のためのものですが、ありがたく使用させてもらいます。

今回の渡渉は出合小屋まで3回と赤岳沢で1回でした。

地獄谷の遡上がほぼ終えるころ、出合小屋に到着です。無人小屋ですが地元の山岳会で管理、綺麗にされてます。もちろん泊まることも出来ますが、今回はスルーします。

しばし休憩ののち、出会い小屋を出発します。この先が、地獄谷本谷と赤岳沢に挟まれた天狗尾根になります。

赤岳沢方面へ。ここを渡渉してしばらく進みます。

天狗尾根の取り付きに着きました。天狗尾根は急な登りから始まります。真教寺尾根や県界尾根の半分にも満たない短い尾根ですが、標高差は約900mあるため、樹林帯の中も木を掴んで登るほどの急登です。

猛暑を覚悟していましたが、天気予報に反して快適気温のなか、登るスピードも増してきました。

樹林帯を登り上がり、森林限界から岩峰のルートになります。安全確保のためハーネスとヘルメットを装着します。

第一岩峰のカニのハサミ。岩肌を触りながらの登山が続きます。

大天狗周りのハイマツの花粉が凄く、右トラバースルートを見過ごして直登ルートを登り出してしましました。Ⅳ級程度の岩登りなので慣れている方であればいけるのですが、ここは一旦戻り、計画どおり巻いて登りました。

大天狗を巻いた後に最後の岩場を登ると主稜線がすぐ近くに見えてきます。

ハイマツをかき分けロープをくぐり稜線に出ます。

今登ってきたルートを振り返ります。手前が小天狗で右下に大天狗。

次に目指すは赤岳主峰です。ここからは権現岳から続く主稜線歩きです。

落石と登山者とのすれ違いも注意しながら登ります。

文三郎ルートと合流すれば山頂は間近です。

赤岳山頂に到着です。山頂に立ち、記念撮影!

宿泊は北峰に立つ赤岳頂上山荘です。シーズンが始まったばかりですが満室状態でした。

2日目の朝です。朝陽を浴びる阿弥陀岳が美しく聳えます。今日も良い天気です。

赤岳山頂は朝から賑わっています。

横岳方面も眺めが素晴らしい!

下山は頂上小屋直下の県界尾根を辿ります。

主稜を上り下りする登山者を横目にザレた下り坂に入ります。

赤岳山頂直下の下りは急坂が続きます。

鎖があるので時間をかければ問題ないですが他の登山者がいる場合は落石注意です。

ハシゴや鎖場を通過し、樹林帯に入れば安心感を感じます。

1時間ほどで県界尾根の大天狗に到着です。

小天狗(県界尾根にある分岐点)手前の広場で休んでいると、ガスが消え昨日登った天狗尾根が見えてきました。

野辺山方面と清里方面に分かれる分岐。清里方面に進みます。

分岐から針葉樹の樹林帯を一気に下ると大門沢です。

大門沢林道を下り、ハイランドパークからは一般車道を小一時間ほど歩けば美し森駐車場に到着です。夜に雨が降ったものの日中は両日とも天気に恵まれ快適な登山となりました。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。