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レポート

ちょこっとバリエーションシリーズ 星穴岳失われた道 星穴新道バリルート

ちょこっとバリエーションシリーズ 星穴岳失われた道 星穴新道バリルート

4月16日(水)、星穴岳失われた道「星穴新道」に行ってきました。妙義山周辺の登山道は、過去に遭難もあるなどして、一般登山の禁止となっているルートも多くあります。星穴新道はもそのうちのひとつで、しっかりとしたルートファインディングと、ロープワーク、登攀のスキルが無ければ入ることは出来ません。

【コース】
旧裏妙義国民宿舎跡…星穴沢橋…星穴岳…むすび穴…女坂…旧裏妙義国民宿舎跡

【担当ガイド】
・小暮洋一

星穴新道は荒廃が進む

遭難碑のある星穴沢橋から沢沿いの道を行きます。踏跡はしっかりついてます。

尾根に上がると土砂崩れが進んでいる箇所がいくつかありますが、尾根通しでなくトラバースしている踏み跡もあります。

P1の基部に到着です。ここからが本番です。

鎖は腐り?なんて言っている場合でなく、錆びて細くなった鎖で信用できませんが、これがないと登るのは大変なので、慎重に強度の確認をして使わさせてもらいます(でも全体重は怖くて預けられませんよ)。

落ち葉で滑らないようにステップを探りながら慎重に登ります。

この日は晴れてはいましたが、気温が下がり、強風が吹き続けていました。足を休める場所もなくひたすら登ります。

同行者はここが一番怖かったと言っておりました。上から懸垂で降り垂壁でトラバースになっていて足場に鉄杭があるのですがスパンが長すぎ足がとどきません。時間をかけ無事通過しました。(汗)

冷え込んだせいか氷柱がありました。

ようやく星穴岳山頂に到着です。

星穴岳直下のルンゼの下りは懸垂の連続となります。

懸垂下降の途中ですが、むすび穴の横を下降。

30mくらいの涸れ滝が連続するので、懸垂下降は、60mロープだとギリギリです(このルートは40mロープ2本が扱いやすいでしょう)。

ようやくロープを納め、女坂登山道に合流しました。下山時には風もいつの間にか止み、うららかな春に戻ってました。予定では兜岩を巡って女坂に戻るのでしたが懸垂に時間を取られ今回は素直に女坂をたどり、予定の時間での下山となりました。下山ではいっさい気が抜けないので凄く緊張します。でも、それを楽しむことが出来るのがバリエーションであるし、そこに魅力を感じてしまうのだとつくづく思うのでした(笑)。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。