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レポート

幻の古道「伊藤新道」

幻の古道「伊藤新道」

ダンプリングのガイド達でルートの確認に行ってきました。

伊藤新道は、かつて高瀬渓谷・湯俣から三俣山荘への最短経路だったが、次第に廃道同然となり、現在、ルートを再生する取り組みが行われている。ただし、ルートが整備されても渡渉は十数回もあり、ルートファインディングが必要で、冒険的要素を楽しむ沢歩き経験者やガイド同行者向きの上級者コースだ。
湯俣川沿いに続くルートを渡渉しながら進むと、途中、硫黄尾根が近づくあたりでは火山の影響で荒涼とした独特の景観となる。

【担当ガイド】
・小暮洋一

第一吊り橋は、8月の豪雨でワイヤーが切れたが、既に修復済みだった。

吊り橋から数分でガンダム岩。このコース一番の難所だろう。正式には岩の下を全身濡れる覚悟で通過する。水はすこぶる冷たく、1分と浸かっていられないだろうと思い、今回は岩登りを選択。出口のボルトが救いだが、それでも這い上がるのが厳しいところだった。岩にドリル穴が連打されていたので、開通時にはタラップが付くだろうと思われる。

対岸が崖の箇所が交互に続く。今回の渡渉は16回。水はすこぶる冷たさだったが、天気の不安がなければ、大いに楽しめるだろう。

進行方向に山のコルが見えてくれば、川歩きも終盤だ。

尾根に取りついたあとは、踏み跡もしっかり付いていて、荒涼とした湯俣川の上流の景観を楽しみながら歩くことができた。

2023年は9月にガイドプランを企画します。