menu
レポート

前穂高北尾根

前穂高北尾根

2023年6月14日(金)~16日(日)の2泊3日の日程で、今年も前穂高北尾根に行ってきました。シーズン前なので、登山道も小屋もどこもガラガラでいつもと違う雰囲気でした。

【日程】
6月14日(金)上高地~徳沢~横尾~涸沢(涸沢ヒュッテ泊)
6月15日(土)涸沢~5,6のコル~北尾根~前穂高岳~重太郎新道~岳沢(岳沢小屋泊)
6月16日(日)岳沢~上高地~松本~東京

【担当ガイド】
・小暮洋一

6月14日(金)7:00過ぎに上高地を出発しました。シーズン前なのか上高地は人が少なく静かな朝でした。

徳沢までの登山道で、土砂崩れの跡を数か所確認しました。

徳澤からゆっくり歩き、14時過ぎに涸沢に到着です。今日の移動はここまで。涸沢小屋のテラスでカールを眺めながらまったりします。

6月15日(土)、朝4時、いよいよ北尾根へ出発です。すでに空は明るく、ヘッデンをつける必要はありませんでした。

5・6のコルまでの急登を滑らないようにゆっくりと登ります。ここが一番辛いところかもしれません^^。

5・6のコルに到着です。ここで朝食をとります。それにしても天気が良い。予報の午後から雨マークも無くなって、今日は夕刻まで崩れることがないであろうとひと安心です。

6時過ぎに5・6のコルスタート。いよいよ登攀開始です。岩場では陽もあたり、気持ちよく高度を上げていきます。北尾根はいつものように浮石だらけ、石が安定していることを確認して乗ることと、手を置いても引っ張らないで押さえること。注意することはこれだけ?!

7時まえに5峰に到着しました。5峰の頭から周りの山々の名を確認。素晴らしい展望を独り占めしている気分になります。

3峰からロープを出しますが、最初の出だしの1ピッチ目が奥又白側にトラバース気味に上がってきます。靴幅くらいの棚で岩質も安定していますが、足元は奥又白側にスッパリ切れ落ちていて高度感たっぷりです。胸元に当たる岩を回り込むところで微妙な緊張感があったので、途中からロープを繋ぎました。右に回り込み流れが悪くなる頃、テラスの残地ハーケンとキャメロットでビレイ点をセットして、ビレー解除のコール。2ピッチ目はチムニーを抜けると声が届かなくなるので、チムニー手前まで15mだけ、3ピッチ目はチムニーを抜けて左の棚の小さなテラス。次に岩溝に沿って4ピッチを切りました。声が届きにくいのでやはり無線機は必要だったと反省です。

北尾根は常に浮石に注意しながら登ることが大事です。

北尾根にも可憐な花が。緊張する気持ちを癒してくれます。

本峰はすぐそこです。集中を切らさずに登ります。

2峰から懸垂下降で1峰の基部に下ります。ここをおりれば本峰への最後の登りです。

我々のパーティーだけだったのでゆっくりと登り、12時前に前穂高岳山頂に到着しました。記念写真を撮っているとき、あとから若者一人が登ってきました。尋ねてみると、なんと上高地を6時に出発したといいます!耳を疑ってどこのルートでと聞き直したところ、朝一のバスで上高地に入り横尾、涸沢、5・6のコルから北尾根と、我々と全く同じルートをたった6時間で登ってきたことになります。・・・唖然として、この世の人に見えませんでした。

昼寝でもしたいところでしたが、先を急ぐ若者の後に続き下山を開始。若者にはすぐに引き離されてしまいました。このあと、重太郎新道を下り、岳沢小屋に到着です。

岳沢小屋に一泊し、翌朝早々に下山したので、10時には松本に到着です。早朝から営業している菊の湯で汗を流し、帰路につきました。三日間、天候にも恵まれ、充実した前穂高岳北尾根山行となりました。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。