6月14日（金）7：00過ぎに上高地を出発しました。シーズン前なのか上高地は人が少なく静かな朝でした。

徳澤からゆっくり歩き、14時過ぎに涸沢に到着です。今日の移動はここまで。涸沢小屋のテラスでカールを眺めながらまったりします。

５・６のコルまでの急登を滑らないようにゆっくりと登ります。ここが一番辛いところかもしれません^^。

6時過ぎに５・６のコルスタート。いよいよ登攀開始です。岩場では陽もあたり、気持ちよく高度を上げていきます。北尾根はいつものように浮石だらけ、石が安定していることを確認して乗ることと、手を置いても引っ張らないで押さえること。注意することはこれだけ？！

３峰からロープを出しますが、最初の出だしの１ピッチ目が奥又白側にトラバース気味に上がってきます。靴幅くらいの棚で岩質も安定していますが、足元は奥又白側にスッパリ切れ落ちていて高度感たっぷりです。胸元に当たる岩を回り込むところで微妙な緊張感があったので、途中からロープを繋ぎました。右に回り込み流れが悪くなる頃、テラスの残地ハーケンとキャメロットでビレイ点をセットして、ビレー解除のコール。２ピッチ目はチムニーを抜けると声が届かなくなるので、チムニー手前まで１５mだけ、３ピッチ目はチムニーを抜けて左の棚の小さなテラス。次に岩溝に沿って４ピッチを切りました。声が届きにくいのでやはり無線機は必要だったと反省です。

北尾根にも可憐な花が。緊張する気持ちを癒してくれます。

２峰から懸垂下降で1峰の基部に下ります。ここをおりれば本峰への最後の登りです。

昼寝でもしたいところでしたが、先を急ぐ若者の後に続き下山を開始。若者にはすぐに引き離されてしまいました。このあと、重太郎新道を下り、岳沢小屋に到着です。