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レポート

スノーシューで登る雪の根子岳

スノーシューで登る雪の根子岳

2024年2月18日(日)、スノーシューハイクを楽しみに根子岳に登ってきました。根子岳は標高2,207mの山で、冬季は積雪も多く、また風が強く吹くため、数は少ないながらもスノーモンスターが出来ることで知られています。今年は積雪不足でスノーモンスターを見ることは出来ませんでしたが、スタートの菅平牧場から山頂まで、安定した天候のもとでスノーシューハイクを楽しむことが出来ました。

【コースタイム】
8:50菅平牧場→10:00展望台→11:30根子岳山頂→13:20展望台→13:30菅平牧場管理事務所下山

【担当ガイド】
・須永栄信

予定通り朝8:30には、菅平牧場の駐車場に到着。すでに、20台程度の車が駐車していました。根子岳のほかに四阿山に登る登山者も含まれていると思われます。準備をして、駐車場の奥に広がる牧場のスノーハイクゲレンデに向かいます。

積雪期は牧場がスノーハイキングのコースとなっています。まず、緩い傾斜の雪原を歩きはじめます。根子岳登山のスタートです。

雪面は少し硬く、トレースを踏むと若干歩きづらい感じですが、スノーシューに慣れるにはちょうど良い雪原です。ツボ足だと、たぶん所どころで埋まってしまうでしょう。

牧場の雪原は静かなたたずまいを見せてくれます。朝陽を受けて、雪面はキラキラと輝いていました。

ハイキングコースを抜けて、登山届ポストがある牧場の管理事務所から少し登ると、標高1,756メートルの展望台に到着します。展望台からは、穂高連峰から白馬三山まで、北アルプスの山々がお約束のオールスターキャストで並んでいます。展望台からは本格的な登山道となります。

展望台からしばらくのあいだダケカンバの中を登ります。静かな林の中は、美しい雪のトレッキングコースです。雪の多いときはどこを歩いてもよさそうですが、トレースのないときはルートを間違えないようにしなくてはなりません。今日は、ほぼ夏道のルートをトレースして登りました。

森林限界を超えると、本来はクマザサに覆われてる広い雪原に出ます。所どころにあるシラビソやコメツガがスノーモンスターとなっているのですが、今年は残念ながら見ることが出来ませんでした。北アルプスを眺めながら、一歩一歩、山頂に向け高度を上げていきます。

菅平牧場をスタートしてから2時間40分で、根子岳山頂に到着です。山頂にある禰固岳神社の祠(中には大黒様があるらしいです)の前で記念撮影。後ろにそびえる百名山の四阿山は雲の中でした。

根子岳山頂に登ると、北信五岳の山々も展望することが出来ます。その向こうは佐渡と能登半島に挟まれた日本海なのでしょう。風もなく、素晴らしい景色を眺めることが出来ました。

北アルプスを眺めながら、コーヒータイムです。後日登る予定の唐松岳や五竜岳を、地図を使わずに山座同定。八方尾根はひときわ白く輝いていました。

下山もほぼ同じルートを辿り、最後までスノーシューで歩きとおすことが出来ました。スタートから約4時間半、北アルプスの山々を眺めながら、天候にも恵まれた充実したスノーシューハイクとなりました。

下山後は、真田の里にある「十福の湯」に立ち寄り、遅い昼食と温泉で疲れを取りました。今回はモフモフの雪歩きを経験することは出来ませんでしたが、また次回の楽しみにしたいと思います。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。