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レポート

赤岳・阿弥陀岳縦走

赤岳・阿弥陀岳縦走

2024年02月03日(土) ~ 02月04日(日)、八ヶ岳のアイコンである赤岳(八ヶ岳最高峰)と阿弥陀岳(八ヶ岳3番目)を縦走してきました。アタック当日は軽い吹雪となり、厳冬期のアルパイン気分満点の八ヶ岳登山となりました。

【コースタイム】
1日目:美濃戸口 10:30→(南沢)→14:15 行者小屋 14:55→(地蔵尾根)→16:40 赤岳天望荘【泊】
2日目:赤岳天望荘 6:10→7:00 赤岳山頂 7:20→9:05 中岳 9:10→11:10 阿弥陀岳山頂 11:40→13:40 中岳 13:40→15:20 行者小屋 15:30→17:20 美濃戸17:30 → 18:10美濃戸口

【担当ガイド】
・江﨑幹夫

1日目

美濃戸口の八ヶ岳山荘前

美濃戸口の八ヶ岳山荘前に10:00集合。準備を整えて出発。路面は硬く凍結しており、チェーンスパイクが有効です。今回、赤岳鉱泉ではアイスクライミングフェスティバルが開催されており、鉱泉の宿泊が叶わなかったので、一気に稜線上の赤岳天望荘まで登ります。本来赤岳天望荘は15時チェックインなのですが、あらかじめ遅くなる旨を伝えており、さらに地蔵尾根上から電話連絡を入れました。天候は穏やかでしたが、15時を回ったあたりから巻雲が増え始め、同時に風が強まりました。

天望荘

天望荘ではガイド仲間たちとも会い、夕飯後にはしばしご歓談ののち就寝。おなかが空いてたので、写真撮る前に鶏モモにかじりついてしまいました。

2日目

赤岳北峰

早朝5:40の出発を予定していましたが、吹雪いていたため少し様子見。6:10に天望荘を出発。時間とともに風は吹いたり止んだりに変わっていくが、視界は50m~100mのあいだ。7:00ちょうどに赤岳北峰に到着しました。頂上山荘の陰でお湯を飲んだりアイゼンや靴紐のチェックなどを済ませました。

南峰へ移動

南峰へ移動し、記念写真などをとって文三郎道に向けて下降します。ここは急峻な岩場なので、上からロープで確保しながら通過。軽く吹雪いているのでアルパインムード満点でした。

赤岳・中岳のコル

中岳分岐から文三郎道を右に分けて稜線を西進すると、赤岳・中岳のコルへ向けて大きく降りていきます。中岳への登りに差し掛かると雪が深くなってきます。ほんのわずかなトレース跡を探して、なるべく沈まない雪面を見分けながら進みます。中岳を越えて中岳のコル、さらに阿弥陀岳の登りと、終始ラッセル。さらに阿弥陀岳の登りの梯子から鎖場が悪く、特に上下2箇所の鎖場は雪の下に引っかかりの少ない岩が潜んでいていやらしいです。

阿弥陀岳山頂に到着

阿弥陀岳山頂に到着です。阿弥陀岳の頂上も相変わらず吹雪でしたが、八ヶ岳のアイコンである赤岳と阿弥陀岳登頂を果たせました。

阿弥陀岳山頂のお地蔵様

お地蔵様が寒そうですが、抱えている冷凍みかんが美味しそうでした。

ビレイして下降

下降ですが、鎖場2箇所と梯子部分は上からビレイして下降しました。上の鎖場は立ち枯れた木の幹、下の鎖場は鎖の支柱が支点に使えました。ほんの少し前に通ったトレースがすでに消えかかっている…。

赤岳天望

阿弥陀岳を下降しはじめてしばらくすると、みるみる青空が広がってきて、素晴らしい景色が現れました。厳冬の赤岳は立派で、そこから中岳を越えて我々の足元に迫り上がるトレースは、頑張った証をくれます。「とにかく両峰とも登れたから、安全に降りましょうね」と言葉を交わして、着実に下山しました。赤岳の登りの鎖場から行者小屋近くの文三郎道分岐まで、終始アンザイレンでの行動でした。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。