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レポート

雪の北横岳

雪の北横岳

2024年1月14日(日)、八ヶ岳の北横岳に登ってきました。北横岳は八ヶ岳連峰の北側に位置する標高2,480メートルのお山です。本当は横岳が正式名称なのですが、南八ヶ岳の横岳と区別する意味で北横岳と呼ばれています。北八ヶ岳ロープウェイを利用して、標高2,240メートルの坪庭からの登山は、歩きやすいルートや美しい北八ヶ岳の森、山頂の360度の眺望などにより雪山登山デビューには最適の山域ということができます。

【コースタイム】
9:50北八ヶ岳ロープウェイ→10:15坪庭→11:10北横岳ヒュッテ→11:40北横岳北峰→11:50北横岳南峰→12:00七つ池→13:30坪庭・八ヶ岳ロープウェイ

【担当ガイド】
・須永栄信

14日(日)朝6時に東京を出発し、中央高速の諏訪南ICからピラタス蓼科スノーリゾートを目指します。前日の寒波で、八ヶ岳エコーラインもズームラインも路面は鏡のようにツルツル状態でした。中には立ち往生している車も。慎重に運転して、標高1,700メートルのピラタス蓼科スノーリゾートに到着です。スキー客と登山者で賑わうこの季節ですが、いつもより空いている印象でした。やはり雪の量が少ないせいでしょうか。着替えと準備を済ませ、ロープウェイ乗り場へ向かいます。

北八ヶ岳ロープウェイは標高差約500メートルを7分で登り、標高2,237メートルの坪庭に運んでくれます。ロープウェイは登山者には便利な乗り物だと、つい思ってしましますね。ここから、スキーヤーは右手からゲレンデに、登山者は左手の坪庭方面に分かれて行動開始です。

今回はアイゼンの講習も兼ねてますので、アイゼンの装着についての注意点と、装着の確認をしました。準備が出来たら、まずは坪庭を歩きます。

この日は冷え込んではいるものの、高気圧に覆われて快晴。積雪量は多くはありませんが、締まった雪質で、踏みこむアイゼンがギュッと音を立ててくい込む、絶好のコンディションです。寒いと思って着込んだウェアを脱いだりして汗をかかないように調整します。

坪庭を過ぎ、シラビソの樹林帯の九十九折りをゆっくり登ると、1時間ほどで北横岳ヒュッテに到着します。北横岳ヒュッテは北横岳南峰の直下にある通年営業の山小屋です。ここに宿泊して、山頂から朝夕の景色を眺めるのもいいかもしれません。

北横岳ヒュッテで呼吸を整えて、シラビソのあいだを抜け、短い登りを終えると、突然開けた南峰の山頂に到着します。南峰をパスして、そのまま北峰の山頂を目指しました。山頂はさすがに風が強く、冷たい風が吹き抜けます。快晴のこの日は、南北アルプス、中央アルプスをはじめ、北信五岳、浅間山、谷川連峰など、360度の大パノラマを楽しむことが出来ました。八ヶ岳の最北端の蓼科山と北アルプスをバックに記念撮影をして南峰に向かいます。

南峰に来ると、八ヶ岳の姿がさらに大きく見えます。少しの距離の移動でお山の姿の印象が大きく変わるのが不思議に思えてしまいます。風は冷たく、さらに強くなってきたので、八ヶ岳をバックに記念撮影をして山頂をあとにしました。

北横岳ヒュッテに戻り、登山道を少しそれて七つ池に寄り、スノーシューの練習をしました。七つ池は全面深雪に覆われており、スノーシューの練習には最適です。そして、持参したコーヒーとスイーツでひと休み。風もなく、心地よい日差しの中で、八ヶ岳ブルーを目に焼き付けました。

下山の時も雪のコンディションは良好で、アイゼンは心地よく雪面をとらえ、あっという間に坪庭に到着です。最後に縞枯れ山をバックに記念撮影をして、ロープウェイ乗り場まで戻りました。1月ということでもっと厳しい天気を予想していましたが、幸運にも高気圧に覆われ、短い時間でしたが、最高の雪山トレッキングを楽しむことが出来ました。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。