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レポート

下ノ廊下

下ノ廊下

2023年10月24日(火)~25日(水)の日程で、黒部ダムから欅平へ。下ノ廊下と水平歩道へ行ってきました。

今年はロッジくろよんの予約が取れず、扇沢朝発の1泊2日となってしまいました。出発の際、注意喚起のために一週間程前に転落事故があったことを参加者に伝えるとみなさん知っていたようで、高くそびえる崖に囲まれた黒部峡谷・狭い登山道の50cmと垂直な崖『黒部にケガなし』日本一深い谷だけあって、崖から落ちればケガでは済まないことから生まれた言葉、上手いこと言ったものですね。

天候が安定してなく雨の心配もありましたが、行動中はしっかり晴れて、素晴らしい紅葉の景色を観ることが出来ました。 
黒部川の電源開発で、トンネルを掘っていく中で高熱の岩盤地帯に出くわし、過酷な環境下でも働き続けた作業員など、このエリアでの電源開発にまつわる話は、吉村昭によるノンフィクション?小説『高熱隧道』でも登場するので、行く前に読んでおくのもおすすめです。

【1日目】
信濃大町駅 アルピコ交通バス停:6時15分発 ⇒ 扇沢駅:6時45分着  7時30分発 ⇒ 黒部ダム:7時45分着
黒部ダム(08:00)・・・内蔵助谷出合(09:00)・・・黒部別山谷出合(11:10)・・・十字峡(12:50)・・・仙人谷ダム(14:50)・・・阿曽原温泉小屋(16:00)

【2日目】
阿曽原温泉小屋(06:30)・・・欅平(12:10)
欅平駅:12時28分発 ⇒ 宇奈月温泉着:13時46分着

【担当ガイド】
・小暮洋一

1日目

関電トンネルの電気バスを降り、トンネルを歩きます。

日本電力(日電)が存在しない現在では「旧日電歩道」とも呼ばれています。日電歩道は、仙人谷ダムから黒部ダムまでの黒部川上流沿いの約16キロの道のりですが、仙人谷ダムより先の水平歩道を含めて言う場合もあるそうです。

天候に恵まれ、立山の三段紅葉、冠雪と紅葉のコントラストが素晴らしい!

黒部ダムを過ぎて、黒部川沿いに内蔵助谷方面い下ります。

内蔵助谷出合から棒ノ木平の間は谷底まで一旦降ります。川と紅葉のコントラストがとても美しい。

何処までも澄んだ水。遠くからでも岩魚がたくさん泳いでいるのが見えます。

黒部峡谷沿いの断崖絶壁に沿ってほぼ平坦な道を振り返ります。

有名な大へつりの階段。慎重に下りる必要があるが、怖さよりも楽しさ満載!

もうすぐ阿曽原温泉小屋に到着。初日ここまで。

2日目

2日目の日電歩道。足元、頭上に気をつけて歩きます。

水平歩道は約13キロ。エスケープルートは無いので、スタートしたら安全確実にゴールまで歩きます。

裏から遠く見える白馬連峰。冠雪がありました。

阿曽原温泉を出発して約6時間で無事欅平に到着。帰りのトロッコ電車は15両編成でした。参加された皆さん、お疲れ様でした。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。