menu
レポート

那須朝日岳東南稜

2023年11月12日(日)那須朝日岳東南稜を登ってきました。

【コースタイム】
峠の茶屋駐車場 9:00~東南稜取付 10:00~朝日岳頂上 12:20~峰の茶屋跡避難小屋13:00~峠の茶屋駐車場 14:00

【担当ガイド】
・桜井 進

参加者は仙台市在住の方1名で、当日朝8時に那須塩原駅に集合してガイドの車で峠の茶屋駐車場に向かいました。
紅葉のシーズンも終わりお天気もイマイチのせいか駐車場にも車は少なかったようです。駐車場でハーネスとヘルメットを装着して出発します。
我々の目指す朝日岳東南稜は、一般登山道の標識4番から明礬沢に下降して堰堤を超えたところから登り始めます。数日前に降った雪が積もっていて時折登山靴の踝くらいまで潜る量でした。

岩稜帯に上がったところで休憩をしますがガスがだんだんと降りてくるようです。

途中よりロープを出してトラバースして尾根に上がります。1ピッチ上がったところから懸垂下降し、ここからの登り返しの岩場が核心部になります。15mほどのクライミングで3級ほどのピッチグレードです。

核心部を越えたところからリッジを辿ります。ガスで真っ白で風が強くなってきました。
ここを越えた所でロープを解いてガレガレの尾根を登っていき、小ピークに立つと朝日岳のピークが間近に望まれます。

最後のルンゼ状の岩場を越えると朝日岳の頂上に到着です。
このルートは終了点が頂上に直接飛び出すのが素晴らしいところです。

朝日岳の頂上は真っ白で誰もいませんでした。仕方なく2人で自撮りしました。
この後は一般道を下降して峰の茶屋跡避難小屋で休憩、昼食を取り駐車場に下山しました。

下山後は那須温泉の源泉でもある鹿の湯に入って冷えた体を温めました。

那須温泉元湯・鹿の湯は、七世紀前半、約千三百年前に開湯されたといわれます。
狩野三郎行広という者が山狩の際に、射損じて逃げる鹿を追って山奥に入ると、鹿は傷ついた体を温泉で癒していました。そこで鹿によって発見された「鹿の湯」と名づけたと伝えられています。
ひなびた木造建築が、時の流れを拒んだかのような佇まいで、 はるか昔の日本の原風景にタイムトリップしたかのような感覚になります。
41、42、43、44、46、48度(女湯には48度がない)の6種類の浴槽から好きな温度を選んで入浴します。
46、48度は高温でチョットは入れません。

担当ガイドの桜井です。今回は参加者が1名ということもあり、冬季バリエーションの入門として密度の濃い実りある山行になったと思います。これからも四季を通していろいろなイベントを企画してまいります。また、皆さんのご希望に合ったイベントも実施したいと考えています。皆さんからのご連絡をお待ちしています。

※事務局より
山行イベントのリクエストやご相談はホームページの「お問い合わせ」よりお願いいたします。