【沢を登ろう】鹿股川桜沢・スッカン沢
スッカン沢
2023年6月3日(土)高原山の東側を水源とし、鹿股川となって塩原温泉の箒川に流入する個性の違う美渓スッカン沢と桜沢を2本を登ってきました。先週来の降雨で沢の遡行は心配されたのですが予報では朝の内は少し雨が残るものの昼前から晴れの予報が出ていたので予定通り決行しました。
【コースタイム】
道の駅たかはら8:15 ~スッカン沢出合9:20 ~雄飛の滝11:00 ~スッカン沢終了12:00 ~桜沢出合12:50 ~雷霆(らいてい)の滝13:50 ~おしらじの滝15:20 ~道の駅たかはら16:00
【担当ガイド】
・桜井 進
午前8時に「山の駅たかはら」に集合しました。今回は車2台だったので終了点のおしらじの滝の駐車場に1台車をデポしてスタートしました。アプローチは桜沢沿いの遊歩道を下っていきます。遊歩道とは名ばかりの荒れた登山道ですが標識と案内はしっかりしています。1時間ほど歩くとスッカン沢の出合に到着します。ここは後ほど遡行する桜沢の出合でもあり鹿股川の分岐点になっています。
今回始めての沢登りの方に色々アドバイスをして遡行開始となります。いきなり股下までの渡渉から始まりチョットびっくりした様子でした。沢登りの場合、決まった登路というのはとくになくて歩きやすいところを自分で見つけながら登っていきます。河原だったり、水の中だったり、大岩をボルダーチックで登るところも出てきます。
スッカン沢はスッカンブルーといわれる青白く美しい流れの中にいくつかの名瀑を懸け柱状節理の岩肌が多く点在します。やがてスッカン沢のメインとなる柱状節理の岩壁から水を落としたところになります。この光景はいつ見ても不思議さと美しさを感じます。
桜沢
遊歩道を小一時間ほど下ると先程登ってきた桜沢の出合いに到着します。ここで大休止をして2本目の桜沢を遡行します。取付きは霹靂の滝から始まります。傾斜のゆるい滝ですがロープで確保をします。30mロープで2ピッチあります。
この先もしばらくナメが続きます。やがて2股になり右へ進むと沢は一旦枯れて大岩の間を縫うように進んでいきます。しばらくすると再び水流が現れてきます。更に行くとフィナーレにおしらじの滝が現れます。よほどの大雨でもない限り水流が落ちているのを見ることはできないので幻の滝とも呼ばれます。今回は大雨の後だったので期待したのですが残念ながらチョロチョロとしか流れていませんでした。