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レポート

奥劔~黒部渓谷

奥劔~黒部渓谷

2026年10月5日(月)~8日(木)の3泊4日の日程で奥劔・黒部峡谷に行ってきました。奥劔は剱岳から北方稜線を通過する予定でしたが悪天候のためこれをパスして剱沢経由で池ノ平まで行きました。初日こそイマイチの天気でしたが、4日間を通して充実した楽しい山行となりました。

【コース】
1日目:室堂…剱御前小屋【泊】
2日目:剱御前小屋…剱沢…二股吊橋…北股…池ノ平小屋【泊】
3日目:池ノ平小屋…雲切新道…仙人谷ダム…阿曽原温泉小屋【泊】
4日目:阿曾原温泉小屋…水平歩道…欅平…宇奈月温泉

【担当ガイド】
・小暮洋一
・須永栄信

室堂から奥劔へ

奥劔・黒部渓谷

2026年10月5日(月)、室堂に集合し今日の宿泊地となる剱御前小屋を目指します。台風の影響でまだ小雨の降る天候ですが、明日以降の天候を複数のアプリでチェックして「大丈夫」との判断を下して出発です!

奥劔・黒部渓谷

2日目の早朝、剱岳に向け出発です。また、濃いガスと時折小雨の混じる天候の中、剱沢を下り剣山荘を目指します。

奥劔・黒部渓谷

剣山荘から剱岳に向けて登り始めて小一時間ほどで一服剱に到着です。しかし、一向に天候は回復しそうになく、このまま剱岳に登って北方稜線を下るのはリスクが伴うと判断。やむなく北方稜線ルートは回避して剱沢ルートで池ノ平小屋を目指すことになりました。

一服剱から剣山層に下山していると目の前を数羽のライチョウが歩いています。天候が悪いとほぼ必ず現れますね。・・・白い羽が生えてきてますね。

奥劔・黒部渓谷

剱沢のルートは剱沢雪渓の上を歩ければ楽なのですが、この時期雪渓はズタズタになっており雪渓に乗ることは出来ません。その場合は、夏道である破線ルートを歩く必要があります。

奥劔・黒部渓谷

剱沢の右岸の岩は、雪と石で洗われてつるつるのスラブ状になっています。安全を考慮してロープを出して降りました。

奥劔・黒部渓谷

常時濡れて黒く変色している岩はことさらに滑りますので慎重に下ります。

奥劔・黒部渓谷

なかなか見ることが出来ない、割れた剱沢雪渓。

奥劔・黒部渓谷

真砂沢ロッジまでは、何度か沢を渡ります。

奥劔・黒部渓谷

真砂沢ロッジで休憩したのち、南股をさらに進み二股吊橋を渡ります。ここから、仙人新道を登らず、クラシックルートである北股ルートで池ノ平を目指すことにしました。

奥劔・黒部渓谷

北股は三ノ窓雪渓との分岐から始まります。三ノ窓雪渓もズタズタに割れています。北股はかつては廃道となった時期もありましたが、池ノ平小屋を中心とした方々の整備で通行が可能となっています。とはいえ、ルートファインディングや渡渉があり、増水など天候も考慮しなくてはならないタフな沢筋のルートです。

奥劔・黒部渓谷

北股の急登にあえぎ、池ノ平の湿原を抜け、池ノ平小屋に到着です。雨こそ降られませんでしたが、剱岳及び北方稜線は厚い雲の中です。ルート変更して正解でした。

奥劔・黒部渓谷

池ノ平小屋では、五右衛門風呂にも入りました。この風呂は大正時代の小黒部鉱山があったときから使用されているらしく、100年以上の歴史のあるお風呂だそうです。

池ノ平小屋から阿曽原温泉へ

奥劔・黒部渓谷

3日目の朝を迎えました。夜中まで降っていた雨は止んでやっと青空がのぞきはじめました。登れなかった北方稜線に朝陽が当たっています。

奥劔・黒部渓谷

小屋のスタッフの方たちに見送られ池ノ平小屋を出発。2024年に開通した雲切新道を使って阿曽原温泉小屋を目指しました。

奥劔・黒部渓谷

雲切新道は、仙人池ヒュッテから雲切尾根沿いに開かれたルートで、急坂ですが、仙人温泉への不安定な谷筋を通ることなく仙人谷ダムに下りることが出来ます。鹿島槍ヶ岳など後立山連峰を望みながら急坂を下っていきます。

奥劔・黒部渓谷

仙人谷の入口まで下りてきました。ここから仙人谷ダムまではすぐです。

奥劔・黒部渓谷

仙人谷ダムは、これから進む水平歩道と黒部ダムからの日電歩道、雲切新道が合流する地点です。また、水平歩道は仙人谷ダムの管理施設内を経由するルートになってますので、昭和初期に黒部川第三発電所を建設するための歴史的な施設(高熱隧道など)を見学することが出来ます。

奥劔・黒部渓谷

阿曽原温泉小屋までの水平歩道も岩盤をくりぬいただけの歩道が続きます。

奥劔・黒部渓谷

仙人谷ダムを出発して1時間足らずで阿曽原温泉小屋に到着です。

奥劔・黒部渓谷

阿曾原温泉は露天風呂で、小屋から少し下った場所にあります。開放感のあるとても良いお風呂ですね。

奥劔・黒部渓谷

夕食はスタッフ特製のカレーライスでした。美味しくて皆さんおかわりしていました。

阿曾原温泉小屋から欅平へ

奥劔・黒部渓谷

4日目の朝、7時前に阿曾原温泉小屋を出発。水平歩道を歩いて欅平を目指します。

奥劔・黒部渓谷

水平歩道は標高が900メートル弱ですので紅葉もこれからが本番という感じですね。

奥劔・黒部渓谷

折尾の大滝で記念撮影。折尾谷は水平歩道の中でも志合谷とならんで一番深い谷ですね。

奥劔・黒部渓谷

大太鼓展望台付近。水平歩道が一番「らしい」場所ではないでしょうか。黒部峡谷の眺望も最高ですね。

奥劔・黒部渓谷

水平歩道が一番よくわかるアングル。すれ違いをするときは気をつけなくてはなりませんね。

奥劔・黒部渓谷

大太鼓を過ぎると志合谷のトンネルがあります。このトンネルを通るにはヘッドランプが必要です。流水があり、足元を照らしながら進みます。

奥劔・黒部渓谷

水平歩道は、欅平から仙人谷まで、一部の区間を除いて約13キロメートルにわたってほぼ水平に延びる「道」です。行く先の山肌を見ると水平な道がよくわかりますね。

奥劔・黒部渓谷

約5時間半の歩程で欅平駅に到着しました。皆さん、お疲れ様でした。

奥劔・黒部渓谷

欅平駅からはトロッコ電車に乗って宇奈月温泉駅まで黒部川沿いを下ります。剱岳には登れませんでしたが、奥劔へのトレッキング、奥劔から阿曽原温泉、そして水平歩道と、大変充実した3泊4日になったと思います。北方稜線はまた来年チャレンジしたいと思います。

※事務局より
ダンプリングは少人数制のガイド山行ツアーです。グループでのリクエスト山行もお引き受けいたしますので、お気軽にご相談ください。ご相談は、お問い合わせフォームよりお願いします。