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レポート

八甲田山でバックカントリースキー

八甲田山でバックカントリースキー

1月11日(土)~13日(月)の連休に酸ヶ湯温泉ベースで八甲田山を滑ってきました。メディアでは酸ヶ湯の大雪が報道されていましたので、アクセスには少し不安がありましたが、大雪!という印象はありませんでした。ただ、青森市内の道路は除雪しきれない雪で車線が狭まれ、渋滞となってました。山でも期待するほどの大雪ではありませんでしたが、昨年よりはさすがに雪は多く、樹氷の絶景と共にバックカントリースキーを楽しむことが出来ました。

【担当ガイド】
・小暮洋一

酸ヶ湯温泉ベースで八甲田の山々をBC

八甲田山は単独峰ではなく、八甲田山連峰の総称で、全体として日本百名山の一つに数えられています。標高1,585メートルの大岳を主峰として、高田大岳、井戸岳、赤倉岳、前嶽、田茂萢岳、小岳、硫黄岳、石倉岳、雛岳の山々を北八甲田といいます。また、逆川岳、横岳、猿倉岳、駒ヶ峯、櫛ヶ峯 、乗鞍岳、南部赤倉岳の山々を南八甲田といい、それらの総称が八甲田連峰となります。

同行者はここ20年毎年このエリアに通い詰めている超ベテランスキーヤーの面々で、初日は横岳で山毛欅の森を登っていきます。高度が上がると北八甲田が望めるようになり、山毛欅からアオモリトドマツの樹氷群となります。樹氷の向こうに陸奥湾まで見えていました。

山頂の平坦地を仰ぎ見るあたりまで登って登山はいったん終了としました。陸奥湾を見ながら滑降準備。風もなくこんなことは滅多にありません。上質なパウダーが楽しめる場所ですが、天気が良い分、風の当たる斜面はクラストしてました。ターンに気を使いながら山毛欅の林間までは我慢して滑り滑降を楽しみました。

中日に雛岳(1240m)にのぼり絶景を楽しみました。雛岳は八甲田連峰でも 1 番東にあるので、樹氷もなく山頂付近は広い雪面です。高田大岳が稜線の向こうに見えると山頂はすぐそこ。山頂到着し素晴しい風景に歓声が上がりました。高田大岳が真正面に聳える。高田大岳の右手には大岳から赤倉岳へ続く北八甲田の稜線が連なる。大岳と北八甲田連峰が陸奥湾へ裾野を広げる風景はほんとうに素晴しい!

酸ヶ湯温泉は300年前からの山の温泉宿です。広さ160畳の千人風呂は総ヒバ造りで柱が一本もない大浴場が有名です。部屋はタイプが旅館棟と湯治棟と別れており、今回はトイレ付きの湯治棟に宿泊しました。

素晴らしい風景とバックカントリースキーを存分に楽しみ、歴史ある名湯・酸ヶ湯で癒された3日間は、大変充実した山行となりました。

※事務局より
ダンプリングでは、雪山講習会をお引き受けします。ご希望の講習テーマがございましたら、お気軽にお申し付けください。