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レポート

残雪の遠見尾根 カクネ里氷河と五竜武田菱

残雪の遠見尾根 カクネ里氷河と五竜武田菱

2024年3月31日(日)、遠見尾根の大遠見山まで登ってきました。このイベントは、五竜岳に続く遠見尾根を歩いて、カクネ里氷河や五竜岳の武田菱などの景観を楽しむのがおもな目的です。前夜から降り始めた雨は明け方になっても強く降り続いていましたが、日の出の頃になると雨足も弱まり、晴天が予想されたので予定通り実施。素晴らしい眺望に恵まれた残雪の尾根歩きを体験することが出来ました。

【コースタイム】
8:30テレキャビン…09:00登山口…10:00小遠見山…10:50中遠見山…11:20大遠見山…11:50同コース下山…14:00アルプス平

【担当ガイド】
・須永栄信

遠見尾根の登山口

朝8時、テレキャビン待ちの列に並ぶころには雨も上がり雲が切れ始めました。この分ならお目当ての眺望も期待できそうです。テレキャビンを降りて、アルプス平駅からゲレンデ脇を地蔵の頭のふもとまで歩きました。地蔵の頭はパスして、遠見尾根の登山口となるゲート手前でアイゼンを装着しました。ここから急坂を登り尾根にあがります。

中遠見山を経て大遠見山までの稜線歩き

急坂を登りきり稜線上に出ると視界が開けます。気温も高く、歩いている間はハードシェルを脱いで歩きました。ここから小遠見山、中遠見山を経て大遠見山までの稜線歩きです。

武田菱が見えます

雲が切れだし、五竜岳が姿を現しました。武田菱が見えます。手前には五竜岳に続く遠見尾根。この眺めの中を歩けると思うとワクワク感でいっぱいでした。

小遠見山に到着

スタートして1時間と少しで小遠見山に到着です。ここに上がると、尾根の左手に鹿島槍ヶ岳、爺が岳が姿を現しました。流れる雲の影が山肌を走っていきます。ここで小休止をして中遠見山に向かいました。

中遠見山を通過

1時間ほどで中遠見山を通過。一気に大遠見山に向かいます。後方に見える中遠見山を下り、トレース沿いに登ります。クラックは見当たりませんでしたが、前夜の雨と高温で緩んできた雪面を滑らないように歩きました。

大遠見山に到着

出発して2時間半ほどで大遠見山に到着です。目前に五竜岳が迫ってきます。G4、G5、鹿島槍ヶ岳に続く稜線と、白岳に続く稜線が対照的です。

鹿島槍ヶ岳とカクネ里氷河

目を転じると、鹿島槍ヶ岳とカクネ里氷河をさらに大きく見ることが出来ます。ここまで来ると鹿島槍が双耳峰であることが確認できます。

八方尾根と唐松岳

また、白岳のさらに右手には、白く輝く八方尾根と唐松岳を見ることが出来ました。素晴らしい景色に囲まれて飲むコーヒーはとてもおいしかったです。

遠見尾根からの下山

大遠見山山頂で食事をとり、同じコースを下山します。軟雪の下山は登る以上に疲れましたが、予定した時間よりも早く下りることが出来ました。下山後はエスカルプラザで温泉に入ってから帰路につきました。好天に恵まれることが第一条件ではありますが、遠見尾根から見る景観は本当に素晴らしく、また登りにきたいと思います。

※事務局より
ダンプリングでは少人数でのグループイベントもお引き受けいたします。気心の知れたお友達同士だけのグループ山行をダンプリングのガイディングでお楽しみください。ご希望の山域がございましたらお気軽にご相談ください。