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レポート

不帰ノ嶮

不帰ノ嶮

8月1日(土)~2日(日)の1泊2日の日程で不帰ノ嶮を歩いてきました。猿倉から白馬鑓温泉に登り、稜線を天狗山荘へ。天狗山荘で1泊ののち、不帰ノ嶮を渡って唐松岳へ登り、花が咲き誇る八方尾根を下山するルートです。2日間ともに稜線は雲の中で眺望はありませんでしたが、変化に富んだルートを歩くことが出来、充実した山行になったと思います。

【コース】
1日目:八方の湯…タクシーで猿倉…小日向山のコル…白馬鑓温泉…天狗山荘【泊】
2日目:天狗山荘…天狗尾根…天狗の大下り…一峰…不帰嶮…二峰…唐松岳…唐松岳頂上山荘…八方尾根…八方の湯

【担当ガイド】
・須永栄信

不帰の嶮山行レポート

八方の湯を6時にスタートする予定でしたがタクシーが予想に反して予約出来ず若干焦りました。が、運よく優しいタクシーの運転手に声をかけられ、時間をロスすることなく猿倉に向かうことが出来ました。猿倉には多くの登山者が登山の準備をしていました。たぶん9割以上が白馬方面に行くのかと思われました。我々も身支度をととのえ、7時前に出発しました。林道を少し歩くと白馬鑓温泉への分岐があります。記念写真を撮ってスタートです。

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白馬鑓温泉までのルートは、小日向山のコルまでの登りと、コルを過ぎてからは、杓子岳、鑓ヶ岳からのびる尾根と沢をトラバースするように歩きます。三白沢、杓子沢、鑓沢などを渡り、白馬鑓温泉小屋を目指しました。

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杓子沢付近で記念撮影。稜線は雲に隠れて白馬鑓や天狗の頭を見ることは出来ませんが、沢と雪渓が織りなす景色は飽きることがありません。

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沢の中では、鑓沢が一番水量が多かったようです。下流には雪渓が大きな口を開けて流れる水を飲みこんでいます。

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鑓沢を渡ると、少しの登りで白馬鑓温泉小屋に到着します。登りはきつくなりますが、お花畑が疲れを癒してくれます。

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猿倉を出発して4時間ほどで白馬鑓温泉小屋に到着しました。なかなかいいペースで登ってきたのではないでしょうか。小日向山の左側のコルから尾根と沢を越えてきたのがよくわかります。少し時間を取って行動食で腹ごしらえをしました。ここから後立山連峰の稜線まで約3時間の急登です。

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白馬鑓温泉小屋からは鎖場を含んだ急登が続きますが、それを過ぎれば大出原というお花畑に出ます。ここではハクサンコザクラやチングルマの群生に出会うことが出来ます。稜線まであと少し。九十九折のガレ場をゆっくりと登ります。

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稜線に出ました。鑓温泉分岐に到着です。稜線に出ると、富山側から吹き付ける風が強く、体温を奪われます。ここから20分ほど歩けば今日の目的地である天狗山荘です。

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天狗山荘までのルートには雪が残っていることが多いのですが、今回は雪の上を歩くことはありませんでした。ウルップソウがきれいに咲いていました。北海道と北アルプスの白馬周辺や八ヶ岳でのみ見ることが出来る希少な花ですね。

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13時半ころ天狗山荘に到着しました。猿倉を出発して6時間と少し。少し早いペースでしたが、心配していた雷もなく、無事に一日目の行程を終えることで出来ました。

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天狗山荘は白馬村営で、小屋で働く方たちのホスピタリティを感じる素敵な山小屋です。夕食も大変美味しくいただくことが出来ました。明日の朝食はお弁当(大きなおにぎり2個とお惣菜の詰め合わせ)を作っていただきました。

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2日目の朝は4時に起床し5時前には小屋を出発しました。昨晩よりは風は弱まっていましたが、それでも5~7メートル程度の風が吹きつけます。濃いガスの中を天狗の頭まで歩きました。朝食…と思ったのですが、食べる雰囲気でもなく、もう少し歩いて風が弱まる場所を選んで食事をとりました。

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少し食べて元気になったところで、天狗の大下りを下ります。岩が濡れているので、鎖を利用しつつ慎重に下っていきます。

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さらにガレ場を下り、キレットの基部(鞍部)まで進み、ハーネスを装着するなどして不帰ノ嶮を渡る準備をしました。

核心となる2峰もまだ雲の中で風も相変わらず吹き付けています。ここからはロープを出して登ることにしました。

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最初は富山県側を登てきます。三点支持で滑らないように確実に登ります。

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直登していくと、名物の空中ハシゴが現れます。難しくはありませんが、バランスを崩さぬよう慎重に渡りました。ここを過ぎて長野県側に回り込みます。

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2峰の長野県側は風もなく、快適に登ることが出来ました。雲が切れると氷河に認定された唐松沢雪渓が見えました。

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2峰の北峰に到着です。これで不帰ノ嶮の難所の半分はクリアです。2峰南峰は北峰を越えた先にあるピークで、ここをクリアすると不帰ノ嶮の主要な難所が一段落します。

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2峰南峰からはロープをしまい、3峰を巻いて唐松岳山頂に到着です。皆さん、お疲れ様でした。親切な登山者の方に記念撮影をしてもらいました。立山連峰と剱岳をバックに記念撮影…のわけですが、背景は真っ白。これも登山ですね。

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唐松岳頂上山荘前で残った行動食をおなかに片付け、しっかり休憩したのちに八方尾根を下山しました。振り返ると不帰ノ嶮は相変わらず雲の中ですが、あの中を歩いてきた!という充実感とともに眺めていると格別な感慨がありました。不帰ノ嶮とは打って変わって賑やかな八方尾根を、高山植物を楽しみながら八方池山荘に向けて下山しました。

※事務局より
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